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浴室の壁

 住まいを建てる時、やはり、「自分らしさ」や「自分たちの家族らしさ」をどこかに表現したいと思います。

ある人は、自分でどうしてもとこだわった無垢の杉板のフローリングであったり、ある人は、家族の存在が感じられる間取りであったりします。

私の友人は、御主人と行った旅行の思い出を壁に残すことにしました。もう20年前になりますが、京都山科に行きました。山科に観修寺という寺院があります。そこに「観修寺氷池園」という池のある庭園がありますが、夏にはそこに睡蓮の花が咲きます。御主人とそのお寺の前を通った時、僧侶が、「今、睡蓮の花が咲いています。どうぞ、ご覧ください。」と言われたそうです。そこで、庭園内に入ると、今、まさに開いた睡蓮を見ることができました。彼女は。その時の感激を「自分は熱心な仏教徒ではないけれど、あの睡蓮が咲いている光景を見て、極楽って、こんなところかな。」と語っていました。その写真をモザイク画にして、1センチ四方のタイルで、モザイク壁画にして、浴室の壁の一部にしました。住まいの中庭には、睡蓮鉢を何個か置いて、睡蓮を植えていますが、お風呂に入る時は開花していないので、モザイク画にしたそうです。

あの頃は、不妊治療中で、一番つらい時期だったそうです。そんな時に、御主人が気分転換に京都旅行に誘ってくれました。

結局は、子どもは授からなかったけれど、どんな結果になっても、夫婦二人で生きていこうと思えた旅行でした。お風呂に入るたびに、夫婦の原点に戻れるような気がするそうです。夫婦や家族には、その数だけ歴史があります。住まいも又、家族の数だけさまざまな形があります。それでこそ、愛着ある自分達らしい我が家になっていくのです。

家を建てるということ

東京の品川区に住む友人が家を建てた。

もともとは大分の人なので東京の品川区で健康住宅を建てるなんて、出世したものだと思う。

新築のお知らせはがきが来たので、電話をしてみると、とても満足そうな声でいろいろと話をしてくれた。

「東京で新築をするなんてすごいじゃないか」というと、

「どこで建てても同じだよ。敷地の面積が違うだけ。」といわれた。

品川区の不動産会社で探した土地で建てた彼の家は敷地面積が40坪。

私の家は72坪。それで土地の金額はそれ以上。

建物の大きさにも差が出てくるけど、総額で見たらだいぶかかっているんだろうか。

彼曰く「中古住宅でも新築住宅でも建売住宅でも何でも、マイホームを建てるっていうことに意味があるんだよ。住宅ローンは大変だけど、これから家族で幸せに暮らしていけると思ったら、そのことが大事だと思うよ」そう言われてそのとおりだなと思った。

東京で健康住宅を建てた彼は品川区に生活の拠点があるからそうしただけで、私は大分にいるから大分で建てただけ。

それに幸せの形は家族単位だと思うから、どこで暮らそうが家族が幸せならそれがいいんだ。

都会で暮らす友人が都会で家を持つということが田舎暮らしの私にはまぶしくてうらやましく思えてしまったのかもしれない。

人は人、自分は自分。

お互いにいい家を建てていい家族を持ってあらゆる意味でいい生活をしていけたらいいなあ。

一家の主として、気を引き締めて、家族の幸せを考えて家造りする、そんな気持ちになれた。

旧知の友人ってやっぱりいいものだと改めて思った。